赤十字救急法救急員講習体験記 <下>

こんばんは。
それでは講習も3日目。いよいよ佳境です。
→2日目の講習はこちら

3日目 骨折の手当、固定法、総合演習、試験

午前中は骨折の手当と、骨折・捻挫時の固定法の実践でした。

 鎖骨骨折の固定、足首捻挫の固定

午後からは総合演習ということで、2つのチームに分け、

「災害発生。安全な場所への避難および搬送と状況に応じた応急手当を行う」

という演習を行います。

これはグループを現場と救護所の2部隊に分け、
大隊長の指示のもと、現場での応急処置や安全確保(避難・搬送)などを行うもので、
用意されたシナリオの効果もあって、実際の災害現場を模した様相を呈します。

手元にあるのは個人用赤十字鞄(三角巾とガーゼ、呼気吹込用具)のみで、
AEDや担架、毛布、副子などの物品についてはは救護所に配備されている状況。
現場と救護所の往復には、1人あたり何回までと制限があります。

実際に体験をして感じたこととしては、
・軽度の怪我は喋ったり痛がったりで気がつきやすい。
 しかし重度の怪我や意識不明者は声を出さないので見落とされがち
・素人集団がどのようにトリアージするのか考えておかないと、2度見3度見で手間取る
・狼少年をどのように取り扱うか
・一人で歩ける場合、そういった人を集めて救護隊員が引率していくよう誘導した方が良い?
 (一人だけで歩かせるのは不安が残るが、こちらも制限がある中で1対1では効率が悪い)
などでした。
実際に模擬患者とはいえ、事態に直面するとあくまで素人判断で迷うことばかりです。

そしてそのあとお待ちかねのテスト。
まず実技試験が行われます。
 
・止血法(直接圧迫、間接圧迫)
・三角巾包帯法と固定法

そして学科試験。
単語選択問題、正誤問題、記述問題、選択問題からなっていました。

知識として問われたのは・・・

・救急法救急員の理念、目的、求められるもの
・急病の所見(概要)、応急手当の方法
・骨折や出血の症状や危険性
・ガーゼや包帯法の目的
・赤十字の事業について

以上で3日間に渡る救急法+救急員養成講座は終了です。
合格していたら後日認定証を、不合格だったら修了証を送る、とのことでした。

自分に何かできれば、という気持ちから参加した講習でしたが、
知識として知って、手技としてちょっとできても、それでも尚怖いというのが本音です。

医師でも看護師でもない市井の人間にできることは限られていますが、
何かの役に立てば・・・と思います。

後日、認定書が届き、赤十字救急法救急員となりました。
手技は使わなければ枯れるものの、願わくは使う機会に恵まれないことを祈りつつ、
折に触れ復習しながら備えたいと思う次第でした。

したらば。

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